永遠コンプレックス

いつからかはわからないし、何に影響されたのかも全くわからないけど

永遠に一途な思いこそ至高という価値観は、自分の心に深く根付いている。


いつからか好きでいることが義務になってしまった元担を、苦しみながらも自担と呼び続けていたのは、その価値観があったからだし、誰かを降りる度に身を切る思いだった。


元担のことは、次の推しと時期が重なっていたのも含めると9年自担と呼んでいた。


彼とは、思春期をまるまる共に過ごしてきて、自分自身との境界線がわからなくなるくらい共感して、心を捧げてきた。


けどそんな彼のことを、降りるまでの数年間はずっと嫌いと言い続けた。


「自分が見たい彼」が見られないことを、「自分が理解できない彼」がいることを、嫌いという言葉で誤魔化した。


言うまでもなく、元担はなにも悪くない。

そんなことしか言えない自分が、本当に嫌いだったし劣等感の塊だった。


長年一心同体だと思っていた元担から、苦しみながらも降りてみて、やっと
「自分も元担も変わった」って事を理解した。


心変わりは悪じゃない。
けれど、私は私の心変わりを許せない。

永遠に一途な思いこそ至高だから。


永遠は理想でしかないことを

変わらないものなんてないと諦めなきゃいけないことを

長い間、何より大切にしてきた元担と離れた時に悟った。



いまの自担であるいがりそうやくんは
「完全にそとみから入ったから深入りしないで済む。楽に、細く長く好きでいられそう!」
って思ったから推すと決めた。



骨の髄までガチヲタクである自分がそんな推し方できるわけないし、世界一の男であるいがりそうやさんに惚れないなんて人類として不可能だったんだけど


結局、あっという間に心の深い深いところにそうやくんがいて、そうやくんが大切にしているHiHiJetsがいた。



失うことを恐れて、失わないために好きになったそうやくんが、
心の一番奥にいる、失いたくない存在になってしまった。


心を捧げるつもりなんてなかったから、失うリスクもないと思ってた。



そうやくんの言う 「死ぬまで」「ずーっと」が胸のどこかでチクりと痛いのは

一度は永遠を誓った人達から降りてるから。


永遠なんてないって、諦めてしまったから。



私に「死ぬまで」「ずーっと」を誓う権利なんてないと思ってしまう。

その自信がない。



けど、

私が大人になるために置いてきた言葉たちを

あまりに無邪気に、真っ直ぐに語るそうやくんを

今の私が好きになったことは、必然だったのかもしれない。



もう一度永遠を信じて、そうやくんを失ってしまったら
本当に今度こそはボロボロになってしまう



だけど、ここまで来てしまったら、もう飛び込むしかないんだろうな~~~



どんな未来がきても、5人と一緒に生きられる

そんな夢をいま見てる。